家の模型を指さしながら見ている

マンションでもあきらめない!間取り変更で理想の子供部屋をつくろう。

間取り変更とは、部屋の壁を「撤去」あるいは「増やす」ことでスペースを広げたり、部屋の数を増やしたりするリフォームを指します。

間取り変更リフォームで多いのは子供部屋の増改築ではないでしょうか。

 

そろそろ受験勉強だし個室をつくらなきゃ。
キョウダイ同士のプライバシーも分けたいわ。

 

 

しかしマンションで間取り変更リフォームを行う場合、戸建て住宅にはない制限がいくつか課せられています。リフォームを見越して選んだ物件も、後から「リフォームができない!」なんて事になると大変ですよね。

そんなことにならないよう、マンションで間取り変更リフォームをする際の基本的なルールと注意点を確認して、理想の子供部屋をつくる方法を探ってみましょう。

 

マンションリフォームの基本知識

RC造の建物の建築現場を上空から撮影した写真

マンションは主に「ラーメン構造」か「壁敷構造」で設計されています。構造によっては、部屋を広げるために壁を取り払うことができなかったり思っていた間取り変更が出来なかったりする事があります。

 

また、多くの人が一つの建物に住んでいるため、専有部や共有部など所有権が分けられており、どこでも自由にリフォームできるというものではないのです。

そこで、マンションで間取り変更のリフォームをする時にはには欠かせない基本知識を知っておきましょう。

 

「ラーメン構造」と「壁式構造」

 RC造(鉄筋コンクリート)マンションは「ラーメン構造」「壁式構造」の2種類の構造形体に分けられます。

一見同じような間取りであっても、それぞれの構造によって出来る間取り変更が大きく変わってきますので、この2つの構造の違いを比べて見ていきましょう。

 

ラーメン構造

 

ドイツ語の「Rahmen」という言葉から「枠・額縁」といった意味を持ちます。梁と柱で建物を支えているので、壁を取り除くリフォームをすることができます。

ラーメン構造を解説する図

壁式構造

 

壁で建物を支えている構造なのでその部分は取り払うことはできません。構造に関わらない壁であれば取り除けますが、「ラーメン構造」に比べると間取り変更の自由度は低くなります。

壁式構造を解説する図

マンション構造3つの見分け方

 

これからマンションでリフォームを考える際に、「ラーメン構造」なのか「壁式構造」なのかわからないこともあるでしょう。そこでマンション構造を見分けるための3つのポイントを覚えておきましょう。

①階層で見分ける

「壁式構造」はおよそ5階以下の低層マンションに用いられ、「ラーメン構造」は、6階以上のエレベータのあるような中高層マンションに多く用いられています。

 

②間取り図を見る

構造は部屋の間取り図からも読み取ることができます。図を見たときに、部屋の四方に柱の出っ張りがあれば「ラーメン構造」、出っ張りがなく描かれていれば「壁式構造」と考えることができます。

ラーメン構造と壁式構造の違いを解説する間取り図

③部屋を直接見て・触る

直接部屋を見ることで「ラーメン構造」の場合は、柱の出っ張りを確認することができます。

または壁をコンコンとたたくことでも違いを見ることができ、構造体と壁が分かれている「ラーメン構造」軽く空洞のような音になり、「壁式構造」の取り払うことができない壁は重く硬い音になります。壁構造の場合も取り払うことのできる間仕切り壁は軽い音がするので、いくつかの場所で試してみましょう。

 

マンションの「専有部分」と「共用部分」

 

マンションには居住部分となる「専有部分」と、居住する住民全員で所有権をもつ「共有部分」があります。リフォームにおける、その違いを確認してみましょう。

 

専有部分と共有部分の違いとは?

マンションでリフォームを行う際には「専有部分」のみが工事可能です。

このほかに「共用部分」の中で特定の人のみが使用する部分を「専用使用部分」と言います。

ここは居住空間である「専有部分」内にありますが、リフォームが出来ない場合がほとんどです。

専有部分… リフォームできる 共用部分 … リフォームできない
・構造に関わりのない天井・壁・床

・居住空間内の扉・壁紙

など

・構造に係わる梁や骨組み部分

・屋根、外壁、廊下、エレベーター、駐輪場

など

※通常「専有部分」にあたる居住部分の壁も「壁式構造」の場合は建物の構造に係わる「共有部分」となります。

 

専用使用部分は管理規約をチェック

専用使用部分は、マンションの管理規約によって詳細が異なります。必ず「マンションの利用規約」に基づいて工事の計画を進めていきましょう。

バルコニー、専用庭、玄関ドア、窓ガラス、インターホン などがおもな専用使用部分になる。

 

間取り変更リフォームの方法と費用相場

カレンダーの上に筆記用具と家の形をした集成材が置かれている

 

子供部屋を作るための費用っていくらくらいかしら?
リフォームの費用って項目も多くてなんだか難しそう…。

 

 

ここでは間取り変更に必要な「リフォーム費用」について見てみましょう。

 

間取りの変更にかかる費用ってどれくらい?

間取りを変更するには様々な方法があります。部屋を広げるか、分けるかでも必要な工事が変わってきますので目的別に確認してみましょう。

 

部屋を広げる

工事内容 材料費+工事費 工事期間
間仕切り壁を取る 約15~30万円 約4~7日

壁を取るリフォームは、同時に天井や床の補修も行わなくてはなりません。

上記では補修費を含むおおよその費用を記載していますが、補修の内容により価格は大きく変動します。さらに取り払った後は新たなドアや内装に必要な経費が必要となります。

 

部屋を分ける

工事内容 材料費+工事費 工事期間
間仕切り壁 約5~20万円 約1~3日
引き戸の設置 約5~40万円 約2~5日
カーテンの設置 約5~8万円 約1~2日
家具の間仕切り 約5~20万円 約1~5日
間仕切り壁

価格や納期は部屋の広さ、壁の大きさによっても変わってきます。壁を造作して部屋を分ける場合は、それぞれの部屋に扉や電気設備も必要となってくる場合があります。(表1)

マンションでは多くの場合一戸での電気の契約アンペアが決まっており、コンセントを増やせないことがありますので注意が必要です。

(表1)

①電気工事(照明・コンセントなど) 約5~7万円
②配管工事(エアコンなど) 約4~5万円
③扉の設置(開き戸) 約10~20万円

※①、②は工事のみで機器は含まない。

 

引き戸の設置

戸の枚数、部屋の広さによっても価格や納期が変わってきます。間仕切り部分を引き戸にすることで部屋の広さを自由に変えられる点が大きなメリットと言えます。

 

カーテンの設置

最も簡単に部屋を分ける方法です。アコーディオンタイプやロールスクリーンなど部屋の大きさや使い方によっても種類が選べます。プライベート空間を保つという意味では効果は薄いですが、手軽にそれぞれのスペースを作ることが出来ます。

 

家具で間仕切り

本棚や2段ベッドなど、必要な家具を間仕切りとして備え付ける方法です。そうすることで、限られた空間を広く使うことができます。価格は家具の大きさや形によっても大きく変動します。

 

 

最適なマンションの間取りを選ぶ4つのコツ|5つのライフステージとの関係(外部サイト)
マンションの間取りを上手に選ぶ方法を解説した記事です。代表的な4つの間取りについて紹介し、また間取り選びの基準となる5つのライフステージについても紹介します。最後に4つのコツを知ることで、後悔なく間取り選びができるはずです。

 

子供部屋に必要な広さってどれくらい?年齢や使い方で考えてみよう

男の子と女の子が並んで机に向かって勉強している

一言で子供部屋とはいっても、子供の年齢や部屋も使い方によっても作り方が変わってきます。まだ子供が小さなうちに親の目の届かない場所では心配ですし、ある程度成長した年齢ではプライバシーのある環境を与えたいですよね。

 

分譲マンションの専有面積は年々減少傾向にあり、現在では3LDKの間取りで平均60㎡を割ってきています。中古マンションを大幅にリノベーションするという方法もありますが、マンションでの子供部屋づくりは、いかに「限られた空間をどのように活用するのか」がポイントになってきます。

 

まずは子供部屋づくりに大事な部分を整理していってみましょう。

 

何歳から子供部屋は必要?

 

0才~小学校中学年

親の見守りが必要な年齢です。完全な個室よりも親が見守れる場所にスペースを確保するのが良いでしょう。小学校に上がってからも学習スペースはリビングから見える場所にして、寝るときだけ個室にといったように、徐々に完全な個室へと移る練習もできます。

 

小学校高学年~高校3年生

そろそろプライバシーにも配慮したい年齢です。子供の成長によって異性同士の家族とは寝室や着替えるスペースを分けたり、受験を控える時期には勉強に専念できるようにと、個室の必要性も考え出す頃でしょう。ただし個室になった後も、家族と交流する時間を持てるように、部屋の使い方や過ごし方を親子でよく話をして決める必要があります。

 

マンションでの子供部屋づくりのアイデア

子供部屋作りで押さえておくポイント

  1. 子供が持ち物を自分で管理して整理整頓できる。
  2. 二人以上で使う場合、プライバシーが確保されている。
  3. 勉強や睡眠など、部屋で過ごす目的に合っている。
  4. いまより年齢が上がってからも使いやすいか。
ロフトベッドで空間活用

ロフトベッドを使うことで、限りある空間に兄弟それぞれのスペースを確保できます。さらに扉を引き戸にすれば戸を開く分のスペースも省くことが出来るので部屋を広く使えますし、間にカーテンを取り付ければ、よりお互いのプライバシーも確保できます。

一部屋→二部屋へ、年齢に合わせた間取り変更

キョウダイがいる場合、幼い間は一部屋を子供部屋として、大きくなったらそれぞれの個室として確保します。部屋の間仕切りを引き戸にすれば必要な時に部屋を広く使うことも可能です。また、完全な個室に変更したい場合も間の本棚やクローゼットとして間仕切る方法で、限られた空間を有効に活用できます。

 

子供部屋の間取り変更で気を付けること

 

使いやすく、十分なスペースの収納

主に衣類・学習用具は子供が自分で管理できるように取り出しやすい高さや場所が理想です。子供の持ち物は年齢を重ねるごとに、毎年増えていきます。子供部屋を作るときに収納スペースはできるだけ余裕を持って確保しておきましょう。

 

壁紙や床の素材

幼い年齢には可愛らしいと感じる壁紙も年齢を重ねたときに飽きてしまうことがあります。また、睡眠や勉強といった目的がある場合は刺激の少ない落ち着いた模様や色を選びましょう。機能面でも、汚れや傷がつきにくいタイプやハウスダストなどのアレルゲン物質に対応した素材があります。

 

部屋での過ごし方

自分だけの空間ができることで自立心が養われるといったメリットもある反面、家族とのコミュニケーションが少なくなり、部屋にこもりがちになってしまうことも多くなります。子供部屋だけで過ごすことがないよう、日々の宿題や、テレビや食事はリビングでするなどの約束を決めておくと良いでしょう。

 

まとめ

マンションで作る子供部屋は、家族構成や間取りによってもそのカタチは多岐に渡ります。さらにマンションでのリフォームでは構造や規約といった様々な制限がありますが、アイディアと工夫次第で希望を叶える部屋を作ることができます。

どんな部屋にしたいか親子で意見を出し合いながら、理想のカタチを見つけて行きましょう。

 

 

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